野外彫刻を観に行きました
年に2回,一般公開される、アラン・ギブス氏の彫刻庭園を観てきました。
パインバレーから北西に30分ほど走った西海岸沿いの丘陵地です。
庭園と言うというよりは,広大な草原と云う感じで、
彫刻も、それぞれが巨大なため、ワンショットでカメラに収めることすら難行でした。
赤いゴムのラッパのようなオブジェが、まるでガリバーのように大地に横たわります。
私達はオモチャの人間のようです。
アメリカのレッドウッド大木林に行って以来でしょうか、自分を小人のように感じたのは。
300人近い人達が集まっていたかもしれません。
車を指定の場所に停めたあとは、皆思い思いに歩いて観て歩けるのも楽しかったですね。
目の錯覚を利用した作品で、近寄ると立体感を失う2次元のデザインです。
そしてまた反対側に離れて行くと、また立体感を取り戻し、丘に舞い降りた布のように見えます。
どれを撮っても、自然と一緒に絵になる作品ばかりです。
人間さえも、風景に付属するアクセサリーのようです。
ちなみに、白と緑のクイも彫刻の一つです。
草原には、アルパカ、バッファロー、キリン、シマウマなどの動物も飼われています。
さて、どちらか一つは彫刻なのですが、どっちかな?
最後は、有名なリチャード・セラの作品。
いつもの巨大な鉄の作品ですが、延々と続く強固に錆びた鉄のかたまりが、
不思議にエレガントに見えました。
アラン・ギブス氏は、ニュージーランド生まれの富豪で、美術収集家としても有名。
アンフィビアンと云う陸海両用の車両を造ったことでも知られているそうです。
とにかく、この彫刻庭園には世界中から見学者が訪れると言うのも、もっともだと思いました。
中国語は何度か耳にしましたが、日本人らしい人には行き当たりませんでしたね。
いかがでしょう、ニュージーランドへ彫刻ガーデンツアーなんて?
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