美しい人
娘が私のブログを読みながら、言いました。
「マムちゃん(この頃、私のことをそうよびます)、
こんな「疲れた」だの、「くたくた」だのって書いたら、
誰も読んでくれないわよ。 面白くないもの。」
自分のブログなのだから、疲れた時に疲れたと書いて悪い訳もないのですが、
確かに読む側にしてみれば、せいぜい「お疲れさま」と言う以外にないですよね。
ちょっときつい今日この頃ですが、息抜きのためにも気分の良いことを書こう
と、最初に思いついたことがこれ。
正に「美しい人」、娘のバイオリンの先生です。
しかもただの先生ではなくて、オークランドチェンバーとフィルハーモニアで、
それぞれ第一、第二バイオリンを勤める優秀なバイオリニストなのです。
どうして娘ごときが、こんなに素晴らしい先生につけるのかが不思議ですが、
そこが、人口のまばらなニュージーランドのこと。
こちらに来て本当に良かったと、最初に思えたのが彼女との出会いでした。
おいくつくらいなのでしょうか。
娘よりも大きなお子さんが二人居られるので、それなりのお年だとは思いますが、
女からも見ても惚れ惚れするようなスタイルの良さで、
すらりと背が高く、まるで成熟したバービー人形のよう。
でも、彼女の美しさは、明らかに内からも輝いているもので、
優しさ、真っ直ぐさ、熱さ、ひたむきさ・・・
そんなものがみんな、彼女の中からほとばしり出ているのが分かります。
それなりにきれいな人は何度も見たことがありますが、
こんなに変らず、内からも外からも女性の美しさを芳香させている人も珍しい。
そんな彼女も、今、離婚の最中のようです。
「あんなきれいな人と別れようなんてのは、どんな男かしら」
と私が言ったら、夫は、
「彼女には音楽が何よりも大切そうだから、きっと彼は淋しかったんじゃないの?」
と意味深なことを言いました。
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