オークランドフィルとの共演
先週いっぱい、娘はオークランドフィルと共演する為のサマースクールに通っていました。
今年で5回目だというこのサマースクールでは、
オークランドフィルのメンバーがひとりひとりの子供達をコーチしてくれます。
朝から晩までの猛特訓で、娘はこんなに長時間バイオリンを弾いたのは初めて。
それだけでも、彼女のためになったと思うのですが、
日曜日のコンサートは、想像以上に素晴らしいものでした。
オークランドフィル奏者に混じって、必死でボウを振る娘です。
昨年までは、15歳以上の子供のためのサマースクールで、
遠くから来る子供達は合宿しながらのトレーニングですが、
今年から、10歳前後からの子供達もジュニアリーグとして加わることになりました。
コンサートは、ジュニアとフェローに分かれて行われました。
フェローはさすがでしたが、ジュニアもひけを取らないくらい上手くて、
いったいこれはどうしたことか!と。
それもそのはずで、オークランドフィルのメンバーの音が圧倒しているからなんですね。
アルビニオーニのオーボエコンチェルト、ベートーベンのピアノコンチェルト、
そしてヴィヴァルディ四季の春やビゼーなどと云うけっこう難しい曲目だったので、
子供達だけでは、とてもあんな音になる訳がないのです。
上は、イギリスのオーボエ奏者、ゴードン・ハント氏と記念写真を撮る子供達。
オーボエの二重奏を共演した17歳のトーマス君(ブルーのシャツ)は、
本当に素晴らしい演奏でした。
人口の少ないニュージーランドは、すべてがアットホームで、
首相に会って意見を聞くことも難しくはないと言います。
ご近所の人で首相官邸に電話をした人が居て、あいにく首相は不在だったけれど、
秘書が伝言を取ってくれたとのことでした。
プロの奏者とも(けっこうインターナショナルなメンバーですが)気軽に練習が楽しめる、
こんな経験はニュージーランドならではだと思いました。
昨年、「美しい人」としてブログ登場した娘のバイオリンの先生は、
オークランドフィルの奏者でもあるのですが、今回は年長の子供達をコーチしました。
昨日、娘はまだ前日の興奮も醒めやらぬ中、早速個人レッスンに行ったところ、
先生が子供の頃に使っていたという3/4サイズのバイオリンを
貸して頂くことになったと、立派なアンティークものを持ち帰りました。
ケースを開けたとたんに、古い木の香りが匂いたちます。
娘は、今年の6月にグレードテストを受けるのですが、
先生のバイオリンの方が、良い音を出しやすいだろうとのことで。
大切に使わなくちゃね、
なんだか緊張します、こちらまで。
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