コンサート
今の夫と結婚してから、バレンタインデーに一緒に居なかったことは初めてです。
別に、どうってことはありませんが、いつもお花やプレゼントをもらったり、
食事に出かけたりして、
街にも、花束を持った男性が目立ったり、オテテつないだカップルを沢山見かける日だったから、
物足りないなぁなんて思っていたのか、
お誘いを受けたコンサートが、思いのほか楽しかったので、嬉しくなってしまいました。
誘って下さったS子さんも、もっとアマチュアじみたコンサートだと思ってらしたそうで、
二人とも嬉しいオドロキ。
Bach Musica New Zealand と云うオーケストラとコーラスですから、
てっきりバロックを聴かされるんだろうと思っていたら、やはりそこはバレンタインデーなので、
ニュージーランドオペラから素晴らしいソプラノとテナーが加わり、
愛の歌を、色々な時代の音楽やオペラから抜粋して、盛り沢山でした。
私、好きなんですよね、こういう街レベルのコンサートって。
有名奏者の出る世界的なコンサートも、それはそれで結構ですが、
教会や大学でのコンサート、あったかくて、私は大好きです。
オーケストラも、コミュニティーオーケストラにしちゃ、ずいぶんいい音だナなんて思っていたら、
娘が、退屈まぎれにカメラをいじっていて、ルカを発見。
ルカは、パリで活躍していたイタリア人のフルート奏者で、
オークランドフィルでも時々演奏しています。
どうやら、プロのミュージシャンがアルバイトで参加しているオーケストラだったみたいです。
これがニュージーランドの良いところで、国が小さい(人口が少ないと云う意味)ため、
意外と手の届くところに、ナショナルレベルの人が居たりするのです。
ある知人は、総理大臣に話があって電話したところ(普通、しないとは思いますが)、
あいにくお留守だったけれど、秘書が伝言を取ってくれたとのことでした。
そのあと、大人の女性ばかり4人に、ぬいぐるみを抱えた娘を加えて、
イタリアンディナーといきました。
みんな、ほぼ同い年でしたが、離婚されてお嬢さんとニュージーランドでお暮らしの方、
つい最近再婚されて、ニュージーランドと日本を行ったり来たりされている方、
イギリス人のダンナさまとは断絶状態だけれども、日本のご両親と嬉しい和解を果たした方、と
それぞれの人生の織りなすストーリィがオムニバスドラマのように面白く、
楽しい「女だけの」バレンタインナイトでした。
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これは、今朝、キッチンの窓から撮った温室と菜園の様子。
まだ、夜が明けきっていません。
この頃は、早起きするのが楽しみで(人間、変れば変るもの)、
見る見る変わって行く夜明けの風景を、水をコップに一杯飲みながら、眺めます。
こちらは、菜園の右手にあるコッテージです。
もう少しで日が昇ります。
ずいぶん明るくなりました。
昨夜、S子さんから聞いたのですが、ニュージーランドのマオリ語名は、
「白い雲のたなびく国」と云うのだそうです。
確かに、こんなにきれいな雲の出る国はありません。
夏のフィンランドの雲もきれいだったけれど、ニュージーランドは一年中美しい雲のたなびく国です。
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