英語のお話
ニュージーランドへ来て、まずぶつかったのが言葉の壁です。
この何十年か、英語がわからなくて困った経験はあまり無かったわけですが、
ここへ来た当初、ガ~ンとその壁にぶち当たってしまいました。
英語圏だと云うこともあって引っ越して来たにもかかわらず、
な、な、なんと、その英語がわからない。
人と話すのもおっくうなら、まして電話など取りたくない、
そんな生活がしばらく続きました。
毎日、必ずひとつは双子のタマゴなんですよ。英語では"Double Yolk"と言います。
30年以上アメリカに住んでいて、まさか英語の壁にぶつかるとは夢にも思っていなかったので、
さすがに戸惑ってしまいました。
アメリカの都会に居ますと、とにかく人種のるつぼですから、
イギリスの本場の英語も、インド人の英語も、中国なまり、メキシコなまり、フランスなまり、
それはそれは色々ななまりの英語が耳に入ってきますし、
アメリカの国内にだって、かなりのなまりがあるのです。
だんだん英語が堪能になってくると、
へ~エ、ケネディ大統領って、あんなにボストンなまりがきつかったんだ、とか
オバマ大統領は、なんと黒人なまりの無い人なんだ、なんて思ったりして、
殆どのなまりも聞き分けられるようになるのです。
今年もアーティチョークの季節となりました。以下、家に出来た3種類のアーティチョークです。
ところが、ニュージーランドから来た人なんかにあまり遭遇する機会は無いですよね。
実に400万人しか居ない国民ですから、
サンフランシスコにだって、そうそうニュージーランドの人は居ないのです。
私は、知らなかったんですね、ニュージーランドの英語がこんなに分かりにくいものだなんて!
そもそも、ニュージーランド人にしてみれば、大英帝国から直接受け継いだものと云う
プライドがあるみたいで、
容赦なくその異様な(私にしてみれば)英語を押し通す。
英語を外国語として話す人は、相手に分かりやすく話そうという、
心配りが少なくともありますが、
ニュージーランドの人にはそれもないので、余計分からない。
着いてしばらくは、予想だにしなかった言葉の弊害に
本当にカルチャーショックを受けてしまいました。
日本からアメリカへ留学したときよりも、ひどかったと思いますね、予想外だっただけに。
しかも、イギリスと同じで、階級差によるなまりの程度が違っているらしく、
特にわからない英語を話す人と云うのが居るのです。
電話である場所への行き方を訪ねたことがありますが、
最初から最後まで、何を言っているのか分からなくて、
あまりのことに、お礼だけ言って切ったことさえあります。
今夜、わたしにブログを紹介してくれたS子さんと食べに行ったベトナム料理です。ナカナカのお味
最近は、なんとか恐怖心だけは取れましたが、
今だに得意じゃないですね、キウィと会話するのは。
私は、割と器用に人のしゃべり方を真似たりできる方だったのですが、
ニュージーランドの英語だけは苦手です。
それに反して、娘はさすがに子供だから「言語のスポンジ」!
初めてこちらの学校に登校したその日から、ニュージーランド英語が話せるようになりました。
夫とそれを聞いて呆れまくり、
何度もせがんではニュージー英語をしゃべってもらい、
笑いこけることひとしきりでした。
子供ってスゴイ!
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