オークランドでのお泊まりはパインバレーで。
我B&Bパインバレーは、そのベッドリネンがとても好評です。
来られるお客様の殆どが、とにかくシーツが気持ち良かった、と言われます。
どこで買ったのか教えて欲しい、と言われるお客様もあります。
私は昔から「布」が好きですから、シーツ類には凝る方ですが、
パインバレーのベッドリネンに関しては、ほぼ100%夫が供給してくれました。
夫自身は、綿か麻か、はたまた絹かの区別もつかない人なのですが、
彼の家具の店は、イタリアやフランスのやたらに高価なベッドリネンを売っていて、
その売れ残り(おそらく高すぎて売れなかった)をB&Bの方へ回してくれたのです。
ホテルリネンというものは、糸のカウント数が高い高級なものでも、
汚れやシミになりにくい加工や、プレスの効きやすい加工が施してあるものですが、
当館のものは個人宅仕様の品物で、使えば使うほどに柔らかく滑らかになっていきます。
それが「ああ、気持ち良かった~」の感想に至るのだと思います。
私は、個人的に麻のものが好きです。
裃のようにパリっとするのでアイロンがけも楽しいし、
肌ざわりも質感も最高だと思います。
アイロンがけなんて、ニュージーランドに来るまで殆どしたことがなかったのですが、
やってみるとけっこう楽しいものですよ。
コツもいろいろ覚えました。
大昔、最初の夫と結婚した時、
彼の実家のお手伝いさんに教わったことが、今になって役立っています。
18世紀に建てられた家で、リネンクロゼットが各階に有るようなお屋敷だったのですが、
そこのお手伝いさんは、麻は、洗ったあと乾かさないでアイロンをかけていました。
その方がきれいに、シワ無くかかるのだそうです。
そして、なんと、かけ終えられないものは、そのまま冷凍庫に入れていました。
翌日解凍して、またアイロンがけのつづきをするのです。
たたみながらアイロンする方法も教えてくれたし、
フィットシーツのたたみ方なんかも教わって、今だに役立っています。
ついでに、その前夫の母がどんなに癇癪がひどいかとか、
家中の電話が壊れているのは、彼女が腹を立てて受話器を叩き付けるからだとか、
ビックリするような話しも教えてくれました。
私には優しいお義母さんでしたが・・・・
アイロンがけをしていると、よくそんなことを思い出します。
B&Bの仕事は、基本的に家事と変らないので、単純作業が多いでしょう。
手は動いていても、頭の中では色々なことに思いを巡らせていますね。
昨年は、つい昔のことを考えてはノスタルジックになって、
特に亡くなった母や、片付けて人に貸してしまった父の家のこと、
さらには父のことを思い出しては悲しくなっていました。
こんなことではいけないと思い、これからはもっと「今」という時間を楽しもうと、
それを今年の目標にすることにしました。
今しかない娘の子供時代、今しかない夫との貴重な時間、
それをもっと大切にしないといけないなと思いました。
そんなことも、家事をしながら、
自分の中の声を聞いて、
考えついたことです。
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ということで、今年はもっとパインバレーを盛り立てて行きたいと思っています。
お料理教室の他にも、クラスを増やしていきたいし、
クックブックを作ろうという計画も有ります。
B&B自体も、もっと日本からのお客様に来て頂きたいので、
どんなふうにプロモートすればいいのか、いろいろ思案中です。
皆さん、どうぞアドバイスくださ~い。
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