バイオリンコンテスト
昨日オークランドで、マイケル ヒルズ国際バイオリンコンテストのファイナルが開かれました。
今年はドレス リハーサルに招待されたので、朝から娘と出かけました。
リハーサルは、舞台裏と表をつなぐような立体感があって興味深いものですが、
コンペティションとなると余計面白いですね、それぞれの競技者のワザの組み立てが見られて。
今年のファイナリストは男性3人で、中国、ロシア、台湾/アメリカを代表していました。
中国人は自信たっぷりで、かなりのテクニシャン。
プロコフィエフをとても美しい音色で弾き、オーケストラメンバーさえ魅了しました。
気に入ると、オーケストラ奏者は、演奏後に足で床をバタバタ鳴らすんですね。
私も聴き入ってしまって、写真を撮り忘れました。
上の写真は2番目のロシア人ですが、これまたすごいテクニシャン。
珍しいバルトークを弾きましたが、オーケストラも手こずる曲目で、
途中、第一バイオリンの音を抑えるよう指示する所など、気合いが入っていました。
3人目は台湾生まれ、アメリカ育ちの若手で、とても美しいブラームスを弾きました。
はじめの二人とは対照的に、控えめで優しく、お人柄が曲の隅々にまで現れていました。
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結局、白羽の矢はロシア人に立ったようで、本番ではさらに凄まじいプレイだったとのこと。
審査員、観客、オーケストラの全員が、文句無しに賛同した受賞だったそうです。
2位は台湾/USAの若手に行ったそうですが、オーケストラのメンバーは
プロコフィエフを弾いた中国人に傾いていたそうです。
音色がとにかく美しかったとのことで。
14カ国から選ばれて来た今回の参加者達は、皆さんヴィエナとかニューヨークとかに
お住まいなのでしょうが、このニュージーランドをどんな風に思ったでしょうね。
印象を訊いてみたかったです。
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