東京行きは断念
あまりの日本の惨事に,初めは呆然とニュースを追うばかりでしたが、
福島原発の放射能の影響が首都圏にまで及ぶに至り、
私自身も来月初旬にに子供を連れて東京行きを予定していた事を思い出し、
しばらく思い悩んでいました。
アメリカのニュースが騒ぎ立てるほどではないと、
東京の友人から聞かされては居ましたが、夫は大反対で、
どうしても行くというなら,子供は置いて救助隊に加わって来い、と言うのです。
なるほど、役にも立たないのに行くところではないなと反省し、
こちらで自分に出来る事をしようと、赤十字にわずかながらも寄付したり、
娘の学校の日本人会でも検討して、学校全体で募金を募る事に決めました。
こんな時には,つまらない日常の全てがただただ有り難く思え、
そう感じられる事さえ申し訳なく,身勝手に思えてしまいます。
夫は地震のあった日に,アメリカに帰って行きました。
今回も庭の植え込みを整備したり、
ウズラ小屋を使い易く作り直したり、
雨のシーズンに備えてデッキのニス塗りを始めたりと
忙しいことでした。
寝室横のデッキには,暖炉に使う乾いた小枝がたくさん用意されていました。
東京の親類や友人達には,最小限の被害しかありませんでしたが、
アメリカの友人の実家が倒壊しました。
ニュージーランドの友人で,東北で英語を教えているジョシュアは、
日本人の新妻を伴って帰国を考えているようです。
世界はこれを機に,エネルギー源としての原子力発電を見直して行く事でしょうし、
私たちの歩みは,何か大きな角を曲がったような気がします。
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