季節を旅する
3日前、ニュージーランドに帰った日は、とびきり寒い朝で、
どうなることかと思いましたが、翌日から徐々に気温が上がってきました。
サンフランシスコの夏が寒いからと言っても、やはり日中は陽射しも強く、
サンフランシスコ市から一歩でも出ると、カリフォルニアの夏でしたから,
冬にいきなり突入するのは、奇妙な感じです。
庭の大きな柳の木は、すっかり冬枯れていました。
この15~6年の間、私たちは平均2ヶ月に一度、国境を越える旅をして生活してきました。
仕事と、仕事に絡めた休暇と、日本への帰郷がその理由でした。
娘は、それが普通の生活だと思っていたらしく、
まるで旅芸人の家に生まれた子のように、せっせと自分の荷物をまとめ、
バイオリンをさげて、ついてきました。
娘がいつも肌身離さず持っているぬいぐるみの名前はデイヴィッド。
大好きないとこのデイヴィッドに貰ったので、そう命名されました、女の子だそうですが。
デイヴィッドは、私たちと一緒に15~6カ国には旅していますね。
時々洗ってやらないとね。
ニュージーランドに来るようになるまでは、ほぼ北半球のみの旅行だったので、
季節を飛び越える旅行には不慣れでした。
着るものの準備も大変だし、なんだか身体にも負担ですね。
地球がより小さい物にも感じられます。
こういうルートを専門に飛ぶ航空会社の人達は大変だなーと思います。
南カリフォルニア発のハンバーガーチェーン、"In and Out". チェーンの中ではだんトツに美味しいかな。
帰って来て、また3週間前と同じように、薪を運んで来て暖炉に火を入れ、
帰って来て、また3週間前と同じように、薪を運んで来て暖炉に火を入れ、
鳥小屋にワラを敷いてやり、白い息を吐きながらシンバを散歩したりしていると、
カリフォルニアでの出来事は、すべて夢だったように感じます。
季節を旅するのって、現実感がそこなわれるようですね。
今は遊びでも仕事でもなく、家族が出来るだけ一緒に居られるようにと、
それだけのために旅している私たち。
いつ居住権が貰えて、家族揃ってニュージーランドに腰を落ち着けることが出来るのか、
いかに旅をしないで生活できるか、
それが目標になりそうな私たちです。
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