めぐる、めぐる、季節はめぐる
今年もまた、カラリリーの美しい季節となりました。
ひっそりと水辺や森の奥に群を成して咲くこの花は、
遠目に見ると、物静かでしとやかで、美線の村娘と云った感じですが、
近寄ると、なんとも妖艶な、力強い生気を感じる花です。
茎がすっくと真っ直ぐで、そのまま誇らしく純白の花弁を開いているのが
ひたすら簡潔で美しいデザインの花です。
こうして、またカラリリーの咲く季節となったことを書いていると、
季節がめぐり、時が確実に過ぎて行くことを感じずには居れません。
万葉の昔から日本人が感じて来た、過ぎ行くものへの「もののあはれ」というのかしら。
時の流れを感じます。
パインバレーでは、夜明け近くになると、鳥たちの合唱がいっせいに始まります。
ニュージーランドの鳥は、それぞれ特徴がある本当に美しい歌声で、
まるでオーケストラのような賑やかさ。
それを聴くと、ああ、今日も一日が始まる、がんばろう、と
気持ちが浮き立ちます。
そして、この朝を繰り返しているうちに、季節が変わり、年が変わり、
んんん、ヴィヴァルディの「四季」みたい。
先水曜日、娘は、オークランドフィルと一緒に、大ホールで演奏しました。
オークランドフィルの新しい催しで、音学生と地域の音楽愛好家が、
プロと一緒に、プロの指揮者のもとに演奏出来ると云う企画です。
出し物は、ベートーヴェンの第五とドボルザークの新世界の一部。
素晴らしい大オーケストラの音が大ホールに響いて、
感動的なの演奏会でしたよ。
本番前、2時間ほどオーケストラメンバーからコーチを受けられたのも良かったです。
夫が来れたらさぞ喜んだろうにと思いました。
それから、娘は、近くの新しいプールで、水泳のレッスンも始めました。
息継ぎが上手く出来なかったので、その練習です。
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今週は、新学期が始まったばかりなのに盛り沢山で、
金曜には娘が風邪でダウン、今日は私にも移ってしまいました。
あ~あ。
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