フレンドシップ
ニュージーランドに来て3年が経ち、B&Bもようやくカタチになってきました。
いろいろあった居住権申請もなんとか書類提出までこぎ着け、
とりあえず一段落です。
この前の記事に夢枕さんから「良いお友だちをお持ちですね」とコメントを頂きましたが、
本当にその通りだなぁと、感謝の思いで身体中がポカポカしてしまいました。
私にとって,この3年間は,人生の難関と言っていいほど難しいものでした。
今まで楽をしすぎて来たからと云われればそれまでですが、
大半を夫と離れて暮らすことや、思わぬカルチャーショックを受けたこと、
母の病気と死,子育てをしながら事業を興すことの難しさ・・・等々
一息ついた時には溜め息しか出ないことも多々ありました。
だいたい更年期と云うタイミングも悪かったのですね。
こんな地球の果ての孤島(?)で,いったい私はなにをしているんだろう、と
呆然としたものです。
ま,いちいち苦労話を数え上げても仕方のないことですが、
中でも見当はずれだったのは友達作りです。
アメリカを出る前に,「友達なんて直ぐにできるよね,子供の学校を通してとか」
なんてみんなに言われて,私自身もそう信じて止みませんでしたが、
ソレハソレハ大間違いでした。
娘の学校の父兄たちは,揃いも揃ってシャイなのか人間嫌いなのか、
取りつくシマもない人達ばかりで、
あまりの気マヅさに、遂には学校へ娘を迎え行くことさえイヤになってしまったのです。
外国人の父兄は誰もが思うことだと,後で聞かされはしましたが、
アメリカ人とのあまりの違いに,大いに面食らい,狼狽し,落胆しました。
来て半年も経って,その他諸々のカルチャーショックも頂点に達した時、
とにかく数打ちゃ当たるで、その中から気に入った友を選んで行けばいいと、
全面的に開き直ってみました。
学校の父兄がダメなら諦めればいいし,スーパーででもどこででも、
アメリカ人並みの無神経さと「気にしない」度で,話しかけてみることにしました。
そうして出来た友が友をよび、徐々に徐々に輪が広がって
今日に至った訳です。
住み慣れた国から遠く離れ,祖国には帰る場所を失った私にとって、
友のサポートと温かさが感じられると云うのは,一番の精神栄養剤です。
不思議にキウィのお友だちはあまり居ないのですが,友達を人種や国籍で選ぶこともないので、
それはそれでいいと思っています。
とにかく、まだまだ新参者の私には,友人たちから教わることも山ほど有って、
ただだた有り難い気持ちです。
コンピューターのスクリーンの向こうには,ブログ友がたくさん居るし、
まったく私は果報モノ。
フレンドシップ、大切にしたいです。
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