今年もあとふた月となりましたね
月並みですが,なんと一年の経つのの速いこと・・・・
もう今年もあと2ヶ月を切った訳ですね。
もう,時間のスピードを緩めようという努力にも疲れましたねー。
思い切りぼんやり過ごしたら,毎日の仕事に追われずに過ごせたら、
時間がゆっくりと動くのだろうかと思ったけれど、それは思うだけで、
今の私には,受け入れるしかないスピードです。
休暇中の娘の宿題は,両親に豪勢な朝ごはんを作ることでした。ほら、豪勢でしょ。テーブルセットも娘がしてくれました。
父が,晩年,「人生なんてアッとまばたきしている間に終わった」と言っていました。
その言葉は,ずっと私の心に滞っていましたが、
先日,ふと思ったことが,人生、要はまばたきのの連続だから、
今のまばたきはすぐ過去のものになって,次のまばたきもアッという間に過ぎて行く、
電車の中から電信柱を見過ごすようなものなんだなーって。
掴んで置いておくことの絶対にできないもの。
だから終わりに近づけば,ところどころのメモリーが残るだけで、
アッとまばたきしている間に終わったということになる。
上手く説明できませんが、私は,妙に納得してしまったんです。
朝ごはんにはメニューも付いていたんですよー。鉛筆書きでしたが。
時間があるから動きがあって変化がある。
物体だって,日一日と変って行って,風化して行って、
私なんて,常に新陳代謝しているから,毎日少しづつ違う人になっている。
ひとところに留まっているものなんて,無いんですよね、まるで。
引っ越しで何もかも梱包してしまって,毎日、出来合いのものを食べたり
外食したりしていますが,ワインも梱包してしまったようで、
ようやく探し当てたこの古びたワインを開けてみました。
1967年のナパはChristian Brothersの赤です。
いつだったか,中国人の画家がプレゼントしてくれたものだったかな。
こわごわ飲んでみると,なかなかコクが有ってリッチなお味でした。
もう少し置いていたらどうなっていたか分からない,という感じもありましたが。
67年と云えば,私は10歳でした。
母がガンに倒れて入院した年。
遠い昔のことです。
でも,まばたきしたら,あの頃のことが鮮やかに脳裏に浮かぶ。
今の日本とはかなり違う,昭和の日本の風景。
そうね,あの頃ならナパなんてひどい田舎だっただろうし、
アメリカ人はワインの作り方もろくに知らなかったかもしれないな・・・
なんて,思いました。
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