最終版かな、サンフランシスコ、7月19日
ブーゲンビリアの花が、そこかしこの家々に咲き溢れるサンフランシスコ滞在も
残り4~5日を残すばかりとなりました。
Haragonさんに言い当てられたのですが、
30年余も長居したアメリカを離れてみたものの、
しばらく経って、また懐かしくなっている、というところです。
懐古趣味なのか、年のせいなのか、
初めてアメリカに来たときのことを、・・・もうとうの昔に忘れていたようなことを、
やたら思い出しました、今回の滞在では。
例えば、このレモン。
カリフォルニアでは、当たり前の様にどこの家の庭にも有る木ですが、
初めてこの地へ舞い降りた時、寮の中庭の寝椅子に寝そべってみたら、
頭上にレモンがたわわに実っていて、実に驚いたことを思い出しました。
それまでレモンと云えば、サンキストのシールが貼られたものしか見たことがなかったのに、
生きた木に生るものだったなんて・・・と仰天したんですね、ワタシ。
"Hotel California"なんて曲が流行っていた頃のこと。
計り知れなく遠い昔のことなのに、降り注ぐ太陽が変らないせいか、
照り輝くレモン樹を見たとたんに、若かりし我が身にワープしてしまった。
ニュージーランドの家にも、何本かレモンの木が有って、
今回出て来る時には、それこそ枝が曲がるほどに実っていましたが、
カリフォルニアのはまだ緑色が多いですね。
これは、本当は冬に生るものなのでしょうか?
みかんと一緒かな?
サンフランシスコの気候は、夏も涼しくてオカシイので、
いつ実って良いのやら分からないのかもしれません。
夫が独り住まいしていることの多いこの家は、
インテリアはセットされていても、一皮剥けば男所帯。
まだ倉庫から出していない食器も多く(いったいいつ日の目を見るのやら)、
キッチンのパントリーはひどい状態だったので、とりあえず片付けました。
バスルームの棚も片付けたし、今回はかなり家政婦をさせられました。
でも、こういう単純作業はストレスにならなくていいですね。
すぐに達成感も得られるし!
うちを一歩出ると、そこは繁華街。
美味しいレストランが軒並みで、グルメなデリやマーケットにも不自由しません。
上は、イタリアンデリの老舗 "LUCCA" で買って来たラヴィオリ2種。
それぞれチーズとほうれん草入りですが、箱のデザインも素敵。
これを5分ほど茹でて、マリナラソースやバジルのペストに和えるだけで
美味しい食事が楽しめます。
これが都会の良さですよね。
都会生活とは、他人を詮索することなしに助け合う、
そういうものなんだなと、今回納得した次第です。
夫の今は亡き父親は医師でしたので、
我が家では、診療所に有った医療器具が家具として活躍しています。
なかでもこの体重計は、とっても重くて古めかしい。
アメリカでは未だに、お医者さんに行くとこれに乗せられるんですよね。
重しを移動して行って、体重を量る仕組みの原始的なものですが、
これが案外正確なんだそうです。
とりとめない日記になりました。
多分、今回の旅の最終編になります。
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